シリウスの道

シリウスの道

去年の年末に購入した本だったが、読み始めも読み終わりも最近という本。いや、決して嫌いではないのですよ笑。

この本の作者、藤原伊織の本を初めて読んだのは社会人1年目に友人から借りた「ダックスフットのワープ」という短編集。これだけ読んだ感想として、なんか非常に読みやすい文体だなぁという感じだった。

それから、5年。作者が喉頭ガンを告白してもう余命幾ばくということなので、これが事実上の遺作(こんなことを言うと不謹慎か)になるであろう作品で、それだけに非常に読み応えがあった。

肝心の内容については、何というかな。。。広告代理店の仕事を凄く緻密に描いているビジネス小説として非常に良い感じ。ミステリーとしては、どうしても彼の直木賞受賞作、「テロリストのパラソル」を超えた作品には思えなかったのは好みのせいだろうか。(ちなみに「テロリスト〜」の登場人物がこの作品にも登場する)

なんかこの本の内容についてはちゃんとかけなそうな気がするので他の方にゆずる。(かけない言い訳か)