白夜行

白夜行 (集英社文庫)

ちょっと前にドラマ化された作品なので読んだ人も多いと思う。なんで、これを読もうと思ったかというと、話題になったからとかそういう理由があるわけじゃない。ただ、とにかく分厚い本を読みたかったことと、「手紙」「宿命」を読んでみてもっと東野圭吾の本を読みたかったことなどがある。

好き嫌いがあるとは思うが、単純に「凄い!」と思った。描写の仕方もそうだし、終わり方もそう。桐原亮司と西本雪穂の物語をその二人の心理描写をすることなく語るなどとは並大抵の作家が出来ることではない。終わり方に関して言うと、(あ、ここからネタばれです。)それまでの800ページ強の物語(物語内では19年)が雪穂の背中の描写で語られる。圧巻だった。

とにかく陳腐にはぐだぐだと語れない話でした。うん、これ以上語ると安っぽくなるな。。。